接骨院を開業すれば年収1,000万円以上を狙うことができる可能性があります。しかし、収入は、整骨院の規模や売上、地域によっても大きく変動します。整骨院の開業が成功するか、そして大きな利益が出せるかどうかは、自身の経営力にかかっています。この記事では接骨院経営の平均年収を規模別にご紹介したうえで、売上を増やすための戦略をご紹介していきます。
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目次
接骨院経営で期待できる年収とその要因
一般的に接骨院経営者の報酬は、 400万円〜800万円程度と言われており、これは診療時間や患者数、施術メニューの種類などに大きく依存します。
(出典:一般社団法人全国統合医療協会)
1.立地・地域別の年収差
人口が多く競合が少ないエリアでは、患者数が増え、売上が安定しやすいと言われています。特に、駅近や商業施設周辺などアクセスが良い場所は比較的集客が容易でしょう。地域の特性に応じてターゲット層(スポーツ障害の患者、高齢者、会社員など)を絞り込むことも重要です。
2.サービス内容の充実
一般的な施術以外にリハビリやトレーニング指導など幅広いサービスを提供できる場合、リピート率が上がり、収入が安定しやすくなります。また、自費施術を取り入れることで、保険施術に比べて単価を上げることができるかもしれません。
3.集客力,マーケティングとブランディング
初診だけでなくリピーターを増やす施策も収益に大きく貢献します。ホームページやSNSを活用した広告、口コミサイトでの評判管理、紹介制度などが考えられます。また、患者にとって魅力的なパーソナライズされた治療計画を提供することで、継続的に来院してもらえる可能性が見込めそうです。
4.経営規模
スタッフを複数名雇い、ある程度の規模で運営することで収益が増えることもあります。ただし、その分の人件費や管理コストもかかるため、効率的な経営が必要です。反対に、経費を抑えた少人数・小規模経営でも施術内容や単価、集客を工夫することで上げることが実現できるかもしれません。
接骨院経営の年収を増やすための具体策
接骨院の年収を増やすためには、集客力とリピーターを増やし、単価アップを図ることが鍵です。
1.自費メニューの導入による単価アップ
・自費メニューの追加
保険適用外のサービス(整体、ストレッチ、リラクゼーション、トレーニング指導など)を追加し、患者1人あたりの単価を上げます。自費施術は保険施術より高い収益性を確保でき、安定した収入源が得られる可能性があります。
・メニューの分かりやすい紹介と効果説明
自費メニューの効果を患者に明確に説明し、試してもらいやすくすることで、初診から自費メニューへの切り替えを促す効果があると思われます。
2.集客力を上げる
・ウェブサイトとSNSの活用
ホームページやSNSで症例、治療内容、患者の声を発信し、信頼性を高めます。特にSNS(Instagram、Twitter、LINEなど)は地域住民やターゲット層に情報を広めるのに有効かもしれません。
・口コミサイトでの評価を向上
Googleマップや口コミサイトのレビューを増やすため、施術後に満足した患者にレビュー依頼をするなど、評価を管理します。高評価の口コミは新規患者の集客が期待されるかもしれません。
3.リピーターを増やす
・回数券や月額サブスクリプション制
定期的な施術を促す回数券や、月額での通院プランを設けることで、リピーターが増え、安定した収入の確保が見込めると思われます。
・パーソナライズされた治療計画の提供
初診時に各患者に合わせた治療プランを作成し、来院の効果を実感できるよう進捗を確認します。患者の問題に真剣に向き合う姿勢を見せることで、信頼を得てリピート率を向上させます。
接骨院経営で年収を最大化するための方法
接骨院経営で収益を最大化するためには、自費診療の充実、デジタルマーケティングの活用、リピーターの獲得戦略の3つが重要です。以下に具体的な方法をご紹介します。
1.自費施術充実
・高単価の自費メニューの導入
自費メニュー(整体、ストレッチ、リラクゼーション、リハビリトレーニングなど)を拡充することで、1人当たりの単価を大幅に上げられます。例えば、肩こり専門の整体や、疲労回復プランなど患者のニーズに合わせたサービスが有効です。
・オプションメニューとセット販売
保険診療にオプションとして、テーピングやマッサージを加えたセット販売を提案し、単価アップを図ります。
2.デジタルマーケティングの活用
・SEO対策とSNS活用
ホームページで「地域名+接骨院」などのキーワードを最適化し、検索結果で上位表示されるようにすることで、地域の新規患者を集客します。また、InstagramやFacebookなどで症例や患者の声を発信することで信頼性を高めます。
・口コミとレビュー管理
Googleマップや地域の口コミサイトに高評価を集めることで、新規患者が接骨院を選びやすくなります。患者が満足した際に、レビュー依頼を行うことで口コミを増やすことができます。
3.リピーター獲得戦略
・回数券・定額制プランの導入
定期的な通院を促す回数券や、月額プランを導入し、患者が継続的に通いやすい環境を整えましょう。例えば「月4回プラン」などを設定すると、安定した収益が見込めるかもしれません。
・個別の治療計画作成と経過報告
初診時に患者一人ひとりに合った治療計画を作成し、経過を毎回確認することで、患者の信頼を得やすくなり、再来院の意欲の高まりが期待できるかもしれません。
成功する接骨院経営者の年収アップ戦略
1.患者さんの満足度を上げリピーターを増やす
・アフターケアとフォローアップ
診察後に患者にフォローアップの連絡を行い、経過や問題点を確認します。丁寧なアフターケアは患者に安心感を与え、再来院や信頼感の向上に繋がる可能性があります。
・スタッフ教育の充実
スタッフの教育を行い、患者対応や施術の質を向上させます。質の高いサービスはリピート率に直結し、スタッフのスキルアップは経営効率化が期待できるかもしれません。
2.業務効率の向上
・デジタル予約システムの導入
予約システムや電子カルテなどを導入することで、管理業務の効率化が図れます。予約のダブルブッキングやキャンセル対策にも役立ち、運営が円滑になるでしょう。
接骨院経営と年収のバランスを取るためのポイント
顧客管理システムの導入
効率的な顧客管理システムの導入は、接骨院経営と年収のバランスをとる上で非常に重要です。接骨院の経営は長時間の労働的施術に加え、経営に関する顧客管理や経営分析などの事務的作業も担わなくてはなりません。顧客管理システムを導入することで、患者のカルテ管理やリマインダーの送信を自動化し、エクセルや紙媒体を使用する場合と比較して、事務作業にかかる時間とコストを大幅に削減できます。これにより、余剰の時間や予算を患者への施術や新しい機器の導入に充てることができ、患者の満足度やリピート率が向上し、長期的にはより大きな収益を得ることが可能となります。
接骨院経営の年収を向上についてのまとめ
接骨院を開業することで、年収1,000万円以上も狙える可能性がありますが、その実現には経営力や地域、規模などの要因が影響します。接骨院経営の収益を最大化するためには、自費メニューの導入やデジタルマーケティングの活用によるリピーターの獲得が効果的です。また、デジタルツールを取り入れることで事務作業の効率化を図り、患者への施術や新しい機器の導入に注力できるようになります。これにより、患者満足度やリピート率が向上し、長期的な収益の増加が見込まれます。接骨院経営と年収のバランスを取るためには、これらの施策を組み合わせて取り組むことが不可欠です。
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