接骨院イベントの企画・運営ガイド:集客と患者さん満足度向上を実現する方法

「もっと地域の方に知ってもらいたい」「患者さんとの信頼関係を深めたい」_そんな想いから、接骨院でのイベント開催を検討する経営者の方も増えています。 実は、イベントはただの集客手段ではなく、患者さん満足度の向上や口コミによる広がりにもつながる重要な施策のひとつです。うまく企画・運営することで、治療院の“ファン”を増やすことも可能でしょう。この記事では、接骨院イベントの目的や種類から、実施時の準備・注意点、さらに開催後のフォローアップまで、効果的にイベントを運営するためのポイントをわかりやすく解説します。

 

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接骨院のイベントの目的と重要

なぜ今、接骨院にイベントが必要なのか?

近年、接骨院業界は競争が激化しており、患者数の確保がますます難しくなっています。そうした中、地域に根ざしたイベント開催が、患者さんとの接点を増やす有効な手段として注目されています。

イベントは単なる“集客のための手段”ではなく、患者さんとの信頼関係を深めたり、院の認知度を向上させたりと、経営にプラスの効果をもたらします。特に、近隣住民や家族連れが気軽に足を運べるような健康フェアや体験会などは、「敷居が高い」という接骨院のイメージを和らげる効果も期待できるでしょう。「地域の健康を支える存在」としての役割を果たすことで、自然と口コミも広がりやすくなり、持続的な患者さんの獲得へとつながるのです。

集客だけじゃない!イベントがもたらす“3つの効果”

接骨院がイベントを実施することで得られるメリットは、集客効果にとどまりません。以下の3つの観点から、イベントの重要性を見ていきましょう。

① 信頼関係の構築

イベントでは、患者さんや地域住民の方と“施術以外の接点”を持つことができます。例えば、健康相談会や姿勢チェック体験などを通じて、専門知識を提供することで、「この先生は信頼できそう」と感じてもらいやすくなります。

② リピート率の向上

一度来院した患者さんが、イベントでの丁寧な対応や院の雰囲気に好印象を持てば、再来院の可能性が高まります。さらに、イベント後のフォローアップ(LINE配信、はがきDMなど)を組み合わせれば、リピーター育成のきっかけにもなるでしょう。

③ SNSや口コミによる認知拡大

イベントの様子をSNSで発信したり、来場者の方が写真をシェアしたりすることで、ネット上での認知が広がります。地域密着型ビジネスでは、「信頼できる」「行ってみたい」と思わせる情報発信が非常に重要です。

他院との差別化にイベントが効く理由とは

数多くの接骨院が存在する中で、患者さんに選ばれるためには“差別化”が不可欠です。イベントは、他院にはない「体験価値」を提供する手段として非常に有効です。

たとえば、子ども向けの姿勢教室や産後ケア体験、スポーツ選手向けのパフォーマンスチェックなど、ターゲットを絞ったイベントを行うことで、「この院は自分に合っている」と感じてもらえます。また、イベントを継続的に行うことで「地域に根ざした活動をしている接骨院」としてのイメージを築くことができ、リピーターや口コミでの紹介が増えていく効果があります。

接骨院のイベントの種類と特徴

接骨院の経営において、地域との関係性づくりやリピーターの獲得は非常に重要です。その手段として注目されているのが「イベントの開催」です。ただ施術を提供するだけでなく、患者さんとの信頼関係を築いたり、新規来院につなげたりするためのツールとして、イベントの活用は効果的です。ここでは、主なイベントの種類とその特徴についてご紹介します。

地域密着型イベント:健康相談会・姿勢チェック会など

地域に根差したイベントは、接骨院の認知度を高めるのに最適です。これらは地域の公民館や商店街のイベントスペースと連携すると、より広い層へアプローチできます。また、チラシ配布やSNS告知とセットで実施すると効果が高まります。

たとえば…

  • 健康相談会:高齢者や子育て世代など、健康に関心の高い層に向けて無料で開催。初来院のきっかけになることも。
  • 姿勢チェック会:スマホ首や猫背などに悩む若年層にも響きやすく、子ども向けの「姿勢教室」なども好評でしょう。

季節行事に合わせたイベントのアイデア例

季節に応じたイベントは、話題性や集客力に優れています。これらのイベントは、院のブランディングにもつながるため、「地域に寄り添う接骨院」としての印象を強めることができます。

例えば:

  • 春:肩こりストレッチ教室
  • 夏:熱中症予防講座&冷却グッズのプレゼン
  • 秋:姿勢改善チャレンジ月間(ビフォーアフターを比較)
  • 冬:体の冷え対策セミナー・院内ホットドリンクサービス

 

患者さん参加型イベント:リピート率アップの秘訣

患者さんを巻き込むイベントは、信頼関係を深め、リピート率アップに直結します。さらに、院内での写真展示や、ビフォーアフターの掲示なども、患者さんが自分ごととして院に関われる工夫です。こうした仕掛けは、クチコミや紹介のきっかけにもなるでしょう。

たとえば:

  • スタンプラリーやポイントカードキャンペーン
  • 患者さんの声コンテスト(アンケートに一言添えて)
  • バースデーカードや記念日のプレゼント配布

院内 vs 院外イベント、それぞれのメリットとデメリット

イベントの目的や対象によって、最適な開催場所を選ぶことが重要です。「まずは院内で小規模に」「次に地域のイベントと連携」など、段階的な導入がおすすめです。

  • 院内
    • メリット
      • 準備がしやすく、天候に左右されにくい。スタッフ全員で対応しやすい。
    • デメリット
      • 限られたスペースのため、集客に制限あり。院の雰囲気に左右される。
  • 院外
    • メリット
      • 不特定多数へのアプローチが可能。新規集客に有利。地域連携の強化にもつながる。
    • デメリット
      • 場所や許可の手配が必要。天候や搬入などの手間が増える。

 

接骨院のイベント運営時の注意点と準備項目

地域とのつながりを深めたり、来院数アップを図るうえで効果的なのが、接骨院でのイベント運営です。しかし、事前準備を怠ると、期待した効果が得られなかったり、当日のトラブルにつながることも。ここでは、接骨院のイベントを成功に導くための注意点と準備項目を分かりやすく解説します。

イベント前に必ず決めたい3つのこと(目的・ターゲット・内容)

まず、イベント開催前に以下の3点を明確にしましょう。

① イベントの目的

目的によって、内容や告知方法も変わります。

  • 新規患者さんの獲得
  • 既存患者さんとの関係強化
  • 地域貢献・認知度向上

② 対象となるターゲット

ターゲットに合わせた内容を設定することで、集客率が高まります。

  • 地域のファミリー層向け
  • 高齢者層向け
  • スポーツをしている学生向け など

③ イベントの具体的な内容

内容は「接骨院らしさ」が伝わるように構成するのがポイントです。

  • 無料施術体験会
  • 姿勢チェック&アドバイス
  • 健康講座やストレッチ教室

告知はいつから?チラシ・SNS・院内告知の活用法

効果的なイベント運営には、適切な告知タイミングと方法が欠かせません。紙とデジタルをうまく組み合わせて、認知の最大化を図りましょう!

■ 告知開始のタイミング

  • 理想は3~4週間前
    早めに周知することで、参加者が予定を調整しやすくなります。

■ 告知手段の使い分け

  • チラシ:地域のスーパー・公民館・保育園などに設置
  • SNS:InstagramやLINE公式アカウントで画像付き投稿を定期的に
  • 院内告知:受付にポスターを貼る/スタッフから声かけ

また、当日のスムーズな運営にはスタッフ間の連携と事前の役割分担がカギになります。

■ 役割の一例

  • 受付担当(来場者対応・名簿記入など)
  • 案内係(院内の流れ説明、誘導)
  • 施術体験・講座担当(コンテンツ実施)
  • 緊急対応係(トラブルや体調不良時に対応)

■ 打ち合わせの重要性

  • 前日までにリハーサルや役割確認ミーティングを行い、当日の不安や混乱を防ぐために、動きや流れを事前にシミュレーションしておくことが重要です。

 

接骨院のイベント後のフォローアップと改善点の把握

接骨院で地域イベントや無料施術体験会を開催した後、その効果を最大化するには「フォローアップ」と「振り返り」が鍵になります。参加者との関係性を深めるだけでなく、次回以降のイベントをより効果的にするためにも、ここでのアクションが重要です。
 

来院・参加者へのお礼と次回につなげる声かけ

イベント後は、まず来院者や参加者へ感謝の気持ちを伝えることが第一歩です。お礼を伝えることで好印象を残し、再来院や口コミのきっかけにもなります。丁寧なお礼は信頼感を高め、長期的な患者さんとの関係構築にもつながるでしょう。

具体的なアクション例:

  • イベント当日の帰り際に「本日はありがとうございました。来月も企画していますので、ぜひまたお越しください」と一言添える
  • イベント参加者へ数日後にLINEやSMSでお礼メッセージを送る(例:「○○接骨院です。先日はイベントご参加ありがとうございました!」)
  • 次回イベントの日時やキャンペーン情報も添えると、再来院への導線になります

アンケートでわかる!患者さんの本音

イベントの効果を把握するには、アンケートの実施が効果的です。参加者のリアルな声を集めることで、自分では気づかなかった改善点や、来院動機を知ることができます。アンケートはただ集めるだけでなく、結果をチームで共有し改善に活かすことが重要です。

アンケートの工夫ポイント:

  • 紙で渡すだけでなく、QRコードを使ってオンラインで回答可能にする
  • 記述式を多用せず、選択式+自由記述欄がベスト
  • 回収率アップのため「記入で次回10分延長クーポン進呈」など特典をつけるのも有効

おすすめの設問例

  • どのような経緯でイベントを知りましたか?
  • 一番印象に残った内容は?
  • 今後どのようなイベントがあると参加したいと思いますか?
  • 本日の内容は今後の通院の参考になりましたか?

SNS・口コミへの展開と投稿例

イベントが終わった後も、SNSや口コミサイトへの情報発信は継続しましょう。フォロワーや地域住民の方に対して「楽しそう」「役立ちそう」と思ってもらえる内容を発信することで、次回イベントへの集客につながります。

投稿例:

  • イベント風景の写真+「たくさんのご参加ありがとうございました!来月も開催予定です!」
  • 施術体験後の感想(許可を得たもの)+「○○さんも『肩が軽くなった!』と大好評でした!」
  • イベントで使った資料や健康豆知識などのミニコラム投稿

ポイント:

  • 投稿頻度より“中身と写真の質”が大切
  • 参加者の声は貴重なコンテンツになるため、事前に写真やコメントの掲載許可を得ておきましょう。
  • SNSでタグを使い、地域性をアピール(例:#○○市 #肩こり解消 #接骨院イベント)

次回の成功につながる“振り返りミーティング”のすすめ

イベントの効果を高めるには「開催して終わり」ではなく、振り返りの時間が不可欠です。スタッフ全員が同じ方向を向いて改善できるよう、ミーティングを設けることで、次のイベントがよりスムーズで効果的になります。

振り返りで話し合うべきポイント:

  • 参加人数・アンケート結果の確認
  • スムーズだった点と課題点(例:受付が混雑した、配布物が足りなかった など)
  • 今後に活かせる工夫やアイデア(例:リピーター特典の導入、施術中の説明強化 など)

ミーティング時のコツ:

  • 短時間(15〜30分)で行う
  • 改善点だけでなく「うまくいった点」も共有することでスタッフのモチベーションアップに
  • 次回の仮タイトルや方向性もここで軽く話し合っておく

接骨院でのイベントは、一過性の取り組みではなく、継続的な関係性づくりと改善のサイクルが大切です。 丁寧なフォローアップ、患者さんの声の活用、SNSでの発信、スタッフ間の振り返り…。この4つを押さえることで、次回のイベントの集客力と満足度は格段に向上します!小さな積み重ねが、やがて地域に根ざした人気接骨院をつくる第一歩になるでしょう。

 

接骨院のイベントに関するまとめ

接骨院にとってイベントは、集客と信頼構築の両方を実現できる強力なツールです。無料体験会や健康講座などを通じて、患者さんとの接点が増え、「この院に通ってみたい」と思ってもらえるチャンスになります。イベントといっても大がかりな準備は不要で、5分のストレッチ講座や健康相談など、小さな取り組みから始めるのも効果的でしょう。まずは気軽にできる内容からスタートして、継続・改善していくことが成功への第一歩となるでしょう。

 

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